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My Beauty Method

Dori Sakurada vol.1

自分だけの美しさが輝くヘルシーな肌で、
歩みを進める。

10代でデビューしてから20年近く芸能界で俳優として活躍し、ドラマ『わたし、定時で帰ります。』や『コーヒー&バニラ』、Netflix『今際の国のアリス』などの話題作に出演してきた桜田通さん。言葉の節々に、長い芸能生活を経た今でも自分と向き合い、何事にも常に真剣な姿勢が垣間見えた。
「30代に入って、ようやく窮屈だったところから自由になれた気がします」と語る彼、これまでどんな道を歩んできたのか。

自分に合ったメイクや香りが自分を引き上げてくれる。

自分自身のツヤを引き立てるクッションファンデーションと微細なパウダーでトーンアップした肌に、リップで程よい血色感とツヤをプラス。ラフな衣装と相まって桜田さんの自然な表情が引き立つ。そんな彼は日頃からローラ メルシエのアンバーバニラの香りをまとっているそう。「以前出演したドラマの現場で、ローラ メルシエと出会いました。ヘアメイクさんにつけてもらったハンドクリームがすごく良い香りで、その場で『これどこのですか?』と聞いて、撮影終わりに買いに行ったのを覚えています。バニラの香りは元々好きなのですが、アンバーバニラは知っているなかでも一番と言ってもいいくらい好みの香り。甘くて優しい香りをまとうと気分も上がります。今日のメイクにも同じような効果を感じますね。好きな香りに包まれている時のように、自分に合ったメイクは新しい挑戦をする自分の背中を押してくれるものなのだと実感しました」

魅力を感じるのは、筋の通った美しさ。

あらゆる生き方が尊重されるように、美しさにも決まった正解がない多様性が尊重される時代。俳優としてどんな役にもストイックな桜田さんが考える美しさとは。「“美しさ”はその場凌ぎでは作れないものだと僕は思っています。メイクやおしゃれをして外側を整えるのも大切ですが、その根底にあるその人の歴史や努力が“美しさ”の礎になると思います。『手が乾燥しないようにこまめにハンドクリームを塗ろう』、『目元にポイントがあったらもっと自分に自信が持てるから、こういうアイシャドウを塗ろう』など、自分としっかり向き合って丁寧に自分を労わりメイクやスキンケアをしている人を見ると、嘘がなくて信頼できるなと思いますね。それはメイクなど美容に限った話ではなくて、生き様にも通じること。その人の内面に信頼感が感じられると“美しい”と思います」

周りと比べて自分の可能性を狭めていた20代。

スカウトをきっかけに11歳の時に芸能活動を始めた桜田さん。「10代、20代の頃は周りと比べてばかりで自分に劣等感を強く抱いていました」と真っ直ぐな瞳で語る。「この世界にいると、カッコよくて綺麗なだけじゃなくて、内面も素敵な人たちがたくさんいます。その一方で自分はうまく笑顔を作れないし、当時は肌荒れもひどくて外見にも自信がなかった。正直『どうして自分はこれで生まれてきてしまったんだろう』と思ったこともありました。笑うのが苦手だったのですが、そのことを10代の頃はずっと隠していたんですよ。『自分のことは自分にしかわからない』と周りに壁を作って、そうやって尖った強い自分でいないと戦えないのだと思っていました。それが逆に自分の可能性を狭めていることにあの頃は気が付けなかったですね。でも今は、苦手なところも無理に隠さず曝け出すようにしています。大切な人たちが本当の自分を分かってくれれば良いのだと肩の力が抜けました」

自分は自分、他の誰にも操縦してもらえない。

時間をかけながら、ここ数年で自分が自分らしくいられる術を身につけてきた桜田さんだが、どのようにしてコンプレックスを乗り越えてきたのだろうか。「自分に期待をしすぎず、いい意味で少し“諦める”ようになりました。10代20代の頃は自分ではない何者かになろうとしたり外に正解を探して自分を認められなかったけれど、どう足掻いても自分は自分。この顔、この声、この考え方を受け止めて、これまで培ってきたもので生きていくしかないと思うようになりました。人間って何かあってもなんとか隠せちゃうし、誤魔化せるものですよね。でも自分の心まで誤魔化してしまうのは怖いし勿体無い。乗り越えるべきなのは他人じゃなくて、自分の劣等感だと今なら思えます。その方が自分を高められるんじゃないかな」

桜田通

1991年生まれ。2005年に俳優デビュー。ミュージカル「テニスの王子様」で主役に抜擢され、様々な作品に出演する。2022年には映画「わたし達はおとな」Netflix「今際の国のアリスSeason2」が公開予定。役者業以外にもファンクラブ「Sakura da Space Society」の設立、音楽活動ではZeppツアーを行うなど、アーティストとしても精力的に活動中。

Next 2022.05
後編は5月公開予定。
どうぞお楽しみに。

    STAFF

  • photography by Masaya Tanaka at TRON
  • video by Yusuke Tabuki
  • styling by Yuji Yasumoto
  • hair and make up by Shizuka Wada
  • text by Rio Hirai, Ayako Nozawa at FIUME Inc.
  • direction & edit by Lula Japan Limited.

    CREDIT

  • coat, top and pants by FORSOMEONE (EDSTRÖM OFFICE 03-6427-5901)
  • shoes by STYLISTʼS OWN

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