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My Beauty Method

Hiroya Shimizu vol.2

仕事も人も、根本には愛がある

強くも優しくも見える眼差しが印象的な俳優の清水尋也さん。
画面に出てくるだけで、すっと空気を変えてしまうような特別な存在感をまとい、21歳ながら、これまで出演した映画は数知れず。
いじめを受けるひ弱な生徒から鋭い目つきをした不良少年まで、あらゆる役柄が彼にかかると途端にリアリティを帯びてくる。
そんな新進気鋭の俳優の軌跡と、独自の世界観を尋ねる。

演じることは、人生に彩りを添えてくれるもの

俳優として、目覚ましい活躍を見せる清水尋也さん。自身の転機について訊くと、「毎回違う苦悩や喜びがあるけれど、『渇き。』(中島哲也監督)は人生を変えてくれた作品。自分がプロの中にいることを実感したし、悩んで、悩み抜いて、達成できたときの快感が印象に残っています。14歳のときに中島組に参加できたことは、僕の財産です」と語る。これまで幅広い役柄を演じてきた清水さんにとって、演じることとは?「友達と遊んだり、家族と食事をしたり、音楽を聴いたり、自分の心を豊かにしてくれて、人生に彩りを添えてくれるもののひとつ。もちろん、役者としていいものを作りたいという信念はありますが、根底にあるのは楽しいから、自分がやりたいから続けています」

我慢せず、アフターケアで心身のバランスを保つ

どんなファッションも着こなす長身に細身の体型。健康や美容のために“やる”こと、逆に“やらない”ようにしていることは?「やることは、水分補給。スキンケアもしますし、常に水やお茶を飲んでいます。やらないようにしているのは、我慢。マインドが身体にすごく影響すると思っているので、自分の中身を整えることは大事だなと。会いたい人に会って、食べたいものを食べて。ただ、食べる時間や量は気を遣っています」。そんな彼にとって、魅力的に映る女性はどのような人だろう。「言葉遣いがきれいな人。食うではなく食べる、旨いではなく美味しいと言いなさいと母親にしつけられてきたので、男女問わず言葉遣いは気になります。自分でも意識していますね」

自由に、素直に、人生を楽しんでいる人は魅力的

女性のメイクについては、「特に好みはなく、その人が好きなメイクをして、好きな服を着て、人生を楽しんでいたら素敵だと思うし、輝いて見えます」。感じるままに、自分の言葉をもって語る姿が印象的な彼に、繰り返し観ている映画を尋ねると、「トゥルーマン・ショーですね。これまで操作された世界に生きていた主人公が、最後に扉から出て本当の人生を始める。自分の人生は、どう生きてもいいのだと観るたびに感じます」と話す。自分を見失いがちな世の中で、フラットでいることは難しい。「仕事も人も、根本には愛があると思っています。まずは、まわりにいる人に愛をもって接すること。そうすることで心が豊かになるし、より自分を愛してくれる好循環が生まれます」

僕には、世界で一番大切な女性がふたりいる

「まわりにいる人たちが、笑ってくれていればいい」。そう話す清水さんの原点には、母親の存在がある。「僕は、母子家庭で育ちました。女手ひとつで僕と兄を育ててくれた母は、事あるごとに『私は自分の子以外に興味がないから、ふたりが幸せならそれでいい』と話していました。そういう潔い部分が僕にもあって、自分に関わりがないところでの評価に一喜一憂するより、今の自分の在り方を認めてくれる人をそのまま大事にしたいと思っています。だから、同い年の俳優の動きとかは気にしませんね」。そう話す彼は、クールな見た目に反し、とても愛にあふれている。「母親への気持ちは人より強いと思います。これから愛する人に出会ったら、世界で一番大切な女性がふたりいると伝えたいですね」

清水尋也

1999年生まれ。2012年にドラマ『高校入試』で俳優デビュー。映画『渇き。』、『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』、『ちはやふる 上の句・下の句/結び』など話題作に出演。2019年には、映画『貞子』、『パラレルワールド・ラブストーリー』、『ホットギミック ガールミーツボーイ』に出演し、第11回TAMA映画賞 最優秀新進男優賞を受賞。今年の待機作に、映画『青くて痛くて脆い』(8月28日公開)、『妖怪人間ベラ』(9月11日公開)、『甘いお酒でうがい』(9月25日公開)等がある。現在1st写真集「FLOATING」が発売中。今後の活躍が期待される実力派若手俳優のひとり。

次回は8月21日(金)公開予定。
女優・穂志もえかさんが登場します。
どうぞ、お楽しみに。

    STAFF

  • model by Hiroya Shimizu
  • photography by Keita Goto at W
  • styling by Kayo Yoshida
  • hair&makeup by Rie Shiraishi
  • text by Ayako Takahashi
  • direction & edit by Lula Japan Limited.

    CREDIT

  • coat by FORME D’EXPRESSION (FARFETCH 050-3205-0864)
  • t-shirt and pants by AURALEE (03-6427-7141)

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