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My Beauty Method

Dori Sakurada vol.2

自分と向き合うことで築いた自信と、 健やかな心と体

10代でデビューしてから20年近く芸能界で俳優として活躍し、ドラマ『わたし、定時で帰ります。』や『コーヒー&バニラ』、Netflix『今際の国のアリス』などの話題作に出演してきた桜田通さん。言葉の節々に、長い芸能生活を経た今でも自分と向き合い、何事にも常に真剣な姿勢が垣間見えた。「30代に入って、ようやく窮屈だったところから自由になれた気がします」と語る彼、これまでどんな道を歩んできたのか。


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健やかな心と体が、すべてのベースとなる。

唇に瑞々しく馴染んだリップグロスが、桜田さん自身の血色を引き立てている。日頃のケアについて尋ねると、自分自身のベースを整えることを大切にしていると教えてくれた。「若いときに肌が荒れてしまった経験もあるので、日頃からスキンケアをとても大切にしています。普段からよく水を飲むようにして、入浴時には湯船につかってたくさん汗をかき、循環を良くしてデトックスするように。自分自身のコンプレックスの原因になっている根本の悩みと向き合い土台を整えた上で、メイクで彩りをプラスする。内と外のトータルなケアが、前向きになる勇気をくれると思います。今日はたくさんあるカラーバリエーションからリップを何色にするか、メイクさんと一緒に選ぶのがとても楽しかったです。肌も気になるところをカバーしつつ、自分自身が持つツヤを高めてくれる自然な仕上がり。毎朝この状態で目覚められたら、良い気持ちで1日を過ごせるんだろうな」

肩書きに囚われることをやめたら、肩の荷が降りた

過去を振り返り、「若い頃は今と違って自信がなかった」と口にする桜田さん。コンプレックスと向き合ってきたからこそ気付けたことがある。「悩みながらもがいてきた10代、20代でしたが、今思うと『“芸能人なのに”肌が荒れている』とか、『“芸能人なのに”うまく笑えない』など、“芸能人”という言葉に囚われすぎていたのかもしれません。さまざまな経験を経て、今なら肩書きはその立場にたまたまつけられた名前でしかないと思える。僕はゴールに向かって計算したり、同時にいろんなことを器用にこなせるタイプではありません。その時々を必死に生きて流れ着いた先が今のこの仕事だったというだけで、芸能人である前に1人の人間です。それで良いのだと思えるようになってから、ずいぶんと気が楽になりました。表に立つ仕事だけれどカメラの前や舞台の上にいることを意識しすぎず、自然体でその瞬間その瞬間を生きたいと思っています」

自分の本心を受け止めてもらえる場所があるから、挑戦できる。

2020年に自身のファンクラブ『Sakura da Space Society』を設立。ファンと積極的に交流するこのコミュニティーは、桜田さんにとってはかけがえのないものだ。「20代前半から自分の言葉を発信する場作りに興味はあったけれど、同時に素直な声を発信することに恐怖感も持っていました。でも綺麗な言葉だけを並べていたら、中身のない人になってしまうような気もして……。だから安心して本音で話せる場所を求めて、ファンクラブを作りました。ファンクラブでは嬉しかったことやうまくいかなかったこと、些細なことでも発信すればファンの方々が受け止めてくれる。大きな愛を常に感じています。あと、芝居と並行して続けている音楽活動も僕の大事なアウトプットですね。自分で作詞をしているので、ファンクラブ内での言葉と同じくらい本心が表れているはず。芝居で行き詰まることがあっても、この二つの場所があるおかげでバランスを保てているのだと思います」

心も体も健やかに30代を楽しみながら走っていきたい。

コンプレックスを抱えて20代を過ごしてきた桜田さんに変化が現れたのは、30代を迎えてから。それまであまり表に出さなかった笑顔も見せるようになり、気持ちも軽やかに過ごせるようになったという。「10代20代の頃から芝居や音楽活動、写真など、幅広く挑戦してきました。でも当時は、こうあるべきだと強く想いすぎていた面もあって、今のようには柔軟に楽しめていなかったかもしれないですね。少しずつステップアップはできているはずだけど、仕事の内容自体は大きくは変わらない。でも取り組むときの気持ちは大きく変わりました。今は素直に仕事が楽しい。これからも存分に楽しみながら突っ走っていきたいです。色々な業界のプロフェッショナルと一緒にものづくりができるのも、この仕事の魅力。これからも芝居や音楽、ファッションやビューティの撮影などで、たくさんの人たちとチームを組んで良いものを作っていきたいです」

桜田通

1991年生まれ。2005年に俳優デビュー。ミュージカル「テニスの王子様」で主役に抜擢され、様々な作品に出演する。2022年には映画「わたし達はおとな」Netflix「今際の国のアリスSeason2」が公開予定。役者業以外にもファンクラブ「Sakura da Space Society」の設立、音楽活動ではZeppツアーを行うなど、アーティストとしても精力的に活動中。

    STAFF

  • photography by Masaya Tanaka at TRON
  • styling by Yuji Yasumoto
  • hair and make up by Shizuka Wada
  • text by Rio Hirai, Ayako Nozawa at FIUME Inc.
  • direction & edit by Lula Japan Limited.

    CREDIT

  • jacket and pants by YOKE (STUDIO FABWORK 03-6438-9575)
  • top and shoes by STYLISTʼS OWN

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