トレンドに左右されない、ブラウンリップが好き

シャープな印象のパンツスタイルから一変、揺れ感が女性らしいドレススタイルを披露してくれた甲斐さん。
「私らしく、ドレスを着こなしたかったので、足元はジャガードブーツでモードに締めて、しっかりとした色みのブラウンリップを選び、辛さをプラスしました」。
甲斐さんはトレンドに関係なく、ブラウンリップを長年愛用しているそう。
「私が持っている洋服のトーンに合うから、変わらずずっと好きですね。今回塗ったチョコレートのようなディープブラウンは、一見大胆な色に見えますが、唇にのせるとすごくシアーで使いやすい。大人っぽいし、塗るだけで色っぽくなる気がします」

コンプレックスはオリジナルな個性と捉える

「ベージュからブラウンのグラデーションメイクで、リップ以外を控えめにしたのもポイント。マスカラを軽めに塗ったのですが、まつ毛の長さや向きを整える程度に塗りたいとき、ダマにならず繊細につくのがいいですね」
と話す甲斐さんは、思わず見惚れてしまうほど美しい。そんな彼女にも、意外とコンプレックスはあるという。
「広いおでこが好きじゃなくて、いつも前髪を下ろしていたのですが、モデルを始めてから“丸くてきれい”と褒めていただけることが多くて。コンプレックスって自分が勝手に思っているだけで、人はあまり気にしていないし、むしろ個性として捉えてくれることもあるのだなと気づきました」

旅は自分らしさを取り戻すためのエネルギー

自然体で飾らないひと。落ち着いて自分の言葉でインタビューに応える甲斐さんから、そんな印象を抱く。
「どこの国でも誰とでも、何かしらの話題で盛り上がれる自信があります」
と話すが、それは語学の知識だけによるものではなく、彼女の心がオープンであり、豊かに生きる知恵を身につけているから。
「東京で暮らして2年になりますが、何でもあるこの街に、満足してしまいそうになるときがあります。だからタイミングを見つけては旅に出て、視野を広げるようにしています。新しい世界を見ることでリフレッシュされて、仕事など活動の拠点である東京で、また頑張ろうと思えます」

慣れて鈍感になる前に、新しいことに挑戦する

美しさと凛々しさを兼ね備え、立ち姿も絵になる甲斐さん。その秘訣は、自分にとって必要なものを見極める直感力にある。
「海外生活が長かったのもあって、YES・NOははっきりしています。モヤモヤしていることはクリアにしたいし、してほしい。自分が好きなこと、楽しいと思える気持ちを一番大事にしています。そういった状態を保つことで自然と心に余裕が生まれますし、生活も穏やかで、人への接し方も優しくなれると思います」。
自分軸で生きているからこそ、周囲からの評価や小さな出来事は気にしないという。自分の好きに正直に生きる甲斐さんの今後の展望は？
「次のステップアップは、女優かなと思っています。常に刺激のある環境にいたいので、新しいことにもどんどん挑戦していきたいです」