My Beauty Method

Hiroya Shimizu vol.1

ありのままこそ、オリジナリティ

強くも優しくも見える眼差しが印象的な俳優の清水尋也さん。
画面に出てくるだけで、すっと空気を変えてしまうような特別な存在感をまとい、21歳ながら、これまで出演した映画は数知れず。
いじめを受けるひ弱な生徒から鋭い目つきをした不良少年まで、あらゆる役柄が彼にかかると途端にリアリティを帯びてくる。
そんな新進気鋭の俳優の軌跡と、独自の世界観を尋ねる。

留学中のロサンゼルスで捉えた、ありのままの姿

21歳の誕生日に、ファースト写真集『FLOATING』を発売した清水尋也さん。留学中のロサンゼルスで撮影された本作について尋ねると、「20歳という節目に過ごしたかけがえのない時間を、形にできたことがとても嬉しいです」と穏やかな口調で話す。プライベートと仕事が融合したようなラフな空気感の中で行われた撮影は、飾らない自然体の表情をよく捉えている。「普段からあまりカメラを向けられても身構えるタイプではないのですが、カメラマンの赤木さんは、世間話をしながらさりげなく撮ってくださる方だったので、写真にもありのままの姿が出ていると思います。ベニスビーチで撮った写真は、光の色と影の出方がきれいで、ロスっぽさもあり気に入っています」

人生の決断は、選んだ時点で正解は決まっていない

今回の写真集には留学中の日記や、生い立ちから恋愛観まで赤裸々に語ったロングインタビューも収録。そこには、人生の分岐点を後悔なく選んできた彼が居る。「中高一貫の学校を受験したのですが、その高校を辞めたときも、留学を決めたときも、もちろん迷いはありました。自分の人生は自分のものだけれど、僕の決断が家族や友達、事務所など、自分を取り巻く人たちにも少なからず影響すると思うので。学校を辞めたいと言ったとき、母親としては悲しかったはず。それでも、“自分の人生は自分で決めなさい”と、ひとりの人として背中を押してくれました。だからこそ、後悔だけはしたくない。きっと選んだ時点で正解はないから、正解にもっていくつもりでやることが大事なのだと思います」

今の感受性を大切に、やりたいことはすぐにやる

12歳から始めた仕事を初めて休み、自ら語学留学を決意した清水さん。そのきっかけは、2018年にNetflixで公開された映画『アウトサイダー』の出演だったという。「オーディションを受けて決まったのですが、衣装合わせのときに監督から英語が喋れるか聞かれて、正直に“喋れません”と伝えたところ、次の日に台本が変わって、僕のセリフがほとんどなくなっていました。悔しかったですね。でも英語を話せないのは、完全に僕の責任です」。そして、公開の半年後にはロサンゼルス行きを決意。家族や事務所にも相談をして学校を探すなど、そのスピード感と行動力に驚かされる。「今の感受性は、今しかない。今しか見えない景色や得られない経験があって、その先では絶対同じようには感じられません。だからやりたいことは、そのときにやっておきたいです」

こんな自分を好いてくれるなら、そのままでいい

ただ、歩いているだけなのに。床に座っただけなのに。清水さんの所作はどこかしなやかで、大人の男の色気さえ感じる。そんな彼に自身のコンプレックスについて尋ねると、「痩せている体型とか、口元や目元とかいっぱいありますよ。でも最近は、別にそれでいいかなって。仕事柄もあるけれど、僕のまわりにはそのコンプレックスを“そこがいいんだよ”と言ってくれる人がたくさんいて、こんな自分を好いて、応援してくれる人がいる。それなら、今のままでいいやと思えました。だから、僕のまわりでコンプレックスに悩んでいる人がいたら、そういう肯定の仕方をしてあげたい。僕にしかないものこそ個性だし、ありのままのほうが、気負いなくいられると思います」

清水 尋也

1999年生まれ。2012年にドラマ『高校入試』で俳優デビュー。映画『渇き。』、『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』、『ちはやふる 上の句・下の句/結び』など話題作に出演。2019年には、映画『貞子』、『パラレルワールド・ラブストーリー』、『ホットギミック ガールミーツボーイ』に出演し、第11回TAMA映画賞 最優秀新進男優賞を受賞。今年の待機作に、映画『青くて痛くて脆い』(8月28日公開)、『妖怪人間ベラ』(9月11日公開)、『甘いお酒でうがい』(公開日調整中)等がある。現在1st写真集「FLOATING」が発売中。今後の活躍が期待される実力派若手俳優のひとり。

後編は8月12日(水)公開予定。
俳優として目覚ましい活躍を見せる清水さんの
パーソナルな一面に迫ります。
どうぞお楽しみに。

STAFF

  • model by Hiroya Shimizu
  • photography by Keita Goto at W
  • styling by Kayo Yoshida
  • hair&makeup by Rie Shiraishi
  • text by Ayako Takahashi
  • edit by SELEK

CREDIT

  • top and t-shirt by AURALEE (03-6427-7141)
  • pants by CHALAYAN (FARFETCH 050-3205-0864)

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